鉄道旅行のブログ

鉄道とかで行く孤独なひとり旅

【2018~19年鉄道で日本縦断の旅】4~5日目(北海道周遊)

2018-19年の年末年始に行った鉄道日本縦断旅の記録です。

今回は北海道滞在中の旅行4~5日目の記録になります。

 

【2018/12/26(水)】4日目

  ネットカフェの個室での爆睡から7時過ぎに起床して旅行4日目がスタート。滞在時間が8時間を超えると料金が上がるシステムなので、無料の野菜ジュースで喉を潤し、そそくさと出発します。

しかし次の列車まで暫く時間があるので、マ◯ドナルドで朝マックとナゲットを注文。小1時間ほど店内に居座り、昨日降車した柏林台駅に向かいます。

(天候:快晴、気温-8℃)

 

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左:マ○クナルドでの朝食、右:帯広駅

(13)根室本線 普通 2両 帯広行き 8:57 柏林台→9:02帯広

 

 帯広駅では約1時間半の乗り継ぎ待ちがあるため、一旦改札を出て駅前を徘徊します。帯広といえば「豚丼」が名物で、駅周辺には豚丼店が軒を連ねているのですが、朝早いためオープンしている店は無し。残念!

 

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豚丼は駅弁を購入。コンビニで北海道の王道?乳酸菌飲料ソフトカツゲン」も購入。


 さらに東の釧路方面に向かうべく帯広駅のホームに上がると、先ほど柏林台から乗ってきた列車が、行先だけ釧路行きに変身して同じホームに停まっていました。

もしかして降りなくてもいけたのか…とも思いつつ、同じ列車に2回目の乗車。座席は何となく違う所に座りました。

⑬(2回目)根室本線 普通 釧路行き 10:29帯広→13:16釧路(所要2時間47分)

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北海道スタンダードな2両編成

 天気も良いので十勝平野雄大な自然を車窓から眺めることができました。

 

 冬の北海道の気候は旭川や札幌など日本海側に近い都市では毎日のように雪が降る豪雪地帯であるのに対して、帯広や釧路などのいわゆる「道東」と言われる地区では比較的晴れの日が多いのですが、気温がとにかく低いです。(冬の最低気温は-10~-15℃くらい。-25℃以上に達する日も。)

そのため、たまに降った雪がいつまでも路肩や裏路地に残り、路面状況は大通りは凍結していなくても歩道はツルッツルといった感じでした。何回か滑って転倒未遂に…

 

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途中、厚内駅で列車交換のため15分の停車がありました。
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左:釧路に近づくと車窓は草原に、右:釧路駅

 

 列車は定刻通り道東最大のターミナル駅である釧路駅に到着しました。釧路では58分の乗換待ちを利用して、近くの市場で昼食を取りたいと思います。ここで北海道に来て初めて外気温がプラスになりました。(天候:快晴、気温:2℃)

 

 駅から徒歩3分程のところに釧路の台所である「和商市場」があります。

ここではご飯を単品で買ってきて、その後自分の好きな具材を買ってご飯にのせて食べるという「勝手丼」なるものが名物らしいのですが、そこそこ混雑していたので市場内「市場亭」さんでサーモン丼(860円)を頂きます。旨し。

 

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勝手丼で有名な「釧路和商市場」
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「サーモン丼」 蟹で出汁をとった味噌汁付きでした。


 腹も満たされたところで、今度は進路を北に変えて網走行きの列車に乗るため再び釧路駅に戻ります。発車する15分前に列車に乗ったのですが、既にに結構な座席が埋まっていたので後部デッキに息を潜めることに…

 

根室本線(釧網本線直通) 普通 網走行き 14:14釧路→17:17網走(所要3時間3分)

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1両編成 乗車率は高く釧路で殆どの座席は埋まっていた

 

 ここ釧網本線(せんもうほんせん)は東釧路~網走駅間166kmの路線で、道東を南北に貫く路線です。

釧路湿原から川湯温泉、そして急勾配 、急曲線、多雪区間である野上峠を越えてオホーツク海へと抜ける非常に風光明媚な路線で、一度乗ってみたかった路線の一つでもあります。

 

 網走まで各駅に停車(臨時駅である原生花園駅を除く)しますが、途中駅は全て数十秒~1分程度しか停車せず、途中列車を降りて写真撮影する機会はありませんでした。

 

車窓から撮影した写真を以下に垂れ流します。

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線路は雄大釧路湿原の中を貫きます。
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茅沼駅では軒先で羽を休めるタンチョウを確認しました。

 

 釧路湿原を抜けた先の標茶駅で多くの乗客が下車したため、ポジションを後部デッキから窓側クロスシートに移動します。

 

 美しい夕日を目に焼き付けましたが、時刻はまだ15時過ぎです。この時期の日没は東京で16時半、九州で17時半といったところでしょうか。早すぎる日没に北に来たことを実感させられます…

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北の大地に沈む夕日 (撮影時刻:15時10分)

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野上峠に向けて、原付並みの速度でゆっくりと列車は登ります。

 

 野上峠を越えてオホーツク海に出た時にはもう真っ暗でしたが、この列車も定刻通りに網走駅に無事到着しました。乗客は結構入れ替わりがあり、釧路から網走駅まで乗り通したのは恐らく私一人のようです。

 

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網走駅では列車が仲良く3列に並んでいました。

 

 今日の旅はここ網走まで。明日の移動のため、駅の券売機で「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」という特急券(6,000円)を購入します。

 

 この「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」は有効期間内の「北海道&東日本パス」と組み合わせて使用することで、1日だけ北海道内の特急列車と北海道新幹線(新函館北斗新青森間)の自由席・立席を利用できるという、今の私にとっては結構ありがたい券なのです。これをフルに活用して、明日は青森まで大移動したいと思います。

 

 本日は網走駅から徒歩10分程、網走川沿いのビジネスホテル「ドーミーイン網走」に宿泊します。料金は5,000円以下でしたが、部屋も新しく天然温泉付きで快適に過ごしたところで、4日目は終了です。

 

【4日目行程・出費】

柏林台→帯広→釧路→網走
交通費:17,850円(北海道&東日本パス北海道線特急オプション券+この先の旅行で使用する「青春18きっぷ」も購入しました。)
宿泊費:4,761円
食費:3,071円

 

 【2018/12/27(木)】5日目

 本日で第1ステージである北海道は最終日になります。

前日に購入した「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」を活用して札幌方面へ向かうため始発の特急列車に乗車するべく、暗闇の早朝5時40分にホテルを後にします。

 

 発車5分前に網走駅でオプション券にスタンプを押してもらい改札を通過。特急の自由席は後方2両であったため、最後尾付近に着席しました。

 

(15)石北本線 特急「オホーツク2号」 札幌行き

 5:56網走→11:31札幌(遅れ13分)

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4両編成 1号車+3号車前方部指定席、2号車グリーン、3号車後方部~4号車自由席

 

 この特急、網走~札幌の所要時間は約5時間半。新幹線であれば東京~博多に相当する長い乗車時間です。

 

列車は1時間少々で途中の遠軽駅に到着。遠軽駅は全国でも珍しいスイッチバック式の駅です。遠軽駅を境に列車の進行方向が変わるため、どの列車も必ず数分程度の停車時間を要します。

かつて「名寄本線」という路線が北方向、紋別方面に線路が伸びていたのですが、1989年に廃止となり石北本線のみが残ったため、スイッチバックだけの駅となった歴史があります。

 

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遠軽駅付近にて 昔は遠軽の先、紋別方面にも線路が続いていました…

 

 遠軽駅手前で車掌さんが全ての座席を手動で反転していました。これで私のポジションも最後尾→再前列に変わります。

石北本線では、北見~上川間の大半が急勾配・急カーブが続く深い森の中を走行するため列車の速度を上げられず、特急ではありますが距離にして約240kmの網走~旭川間の通過に4時間弱を要しています。

 

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北の車窓から

 

 若干遅れましたが、札幌まで予定通り約5時間半のロングランでした。

旭川から先ではそれなりに乗客が乗ってきましたが、それでも車内は空いていて、車窓を眺めながらゆったりと快適な移動が楽しめました。

 

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年末年始にさしかかり混雑する札幌駅

 

 ちょうど昼の時間になってので、札幌ではラーメンを食したいと思います。

駅から徒歩5分ほどにある人気店「一粒庵」さんに行きました。列車の遅れが影響して12時前になってしまったため、20分ほど待ちましたが濃厚なラーメンで旨しでした。

 

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「元気の出るみそラーメン」(900円)

 

 食後は名物駅弁「かにめし」を求めて、小樽まで足を延ばします。

 

(16)函館本線 快速「エアポート121号」小樽行き 12:43札幌→13:15小樽

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6両編成(4号車のみ指定席)の「電車」です。

 

 電車は観光客中心で混雑していましたが、定刻通りに小樽に到着。折り返し乗車予定の電車まで45分程の滞在時間があるので、有名な「小樽運河」に行ってみます。

この日は寒波が襲来中で、13時台でも外気温はマイナス6℃でしたが大勢の観光客(殆ど外国人)が集まっていました。

 

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外国人観光客がひしめく小樽運河

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小樽倉庫内にびっ○りドンキーがインしていました(笑)

 

 時間も無くなってきたので、直ぐに小樽駅に引き返しました。駅のキオスクで目的の「かにめし」購入を果たし、再び快速エアポート号に乗り込みます。

 

(17)函館本線 快速「エアポート144号」新千歳空港行き 14:00小樽→14:32札幌

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6両編成(4号車のみ指定席) 日中は観光客中心でそろそろ混雑していました。
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左:荒波の日本海 右:JR札幌運転所車庫


 帰りの「快速エアポート」も観光客で結構混雑していたので、混雑時はだいたい私の定位置である安心のトイレ前デッキで冬の日本海を見ながら身を潜め、再び札幌駅で下車します。

 

 札幌駅では函館方面の特急列車に乗り換えるため、慌しくホームを移動します。ギリギリ窓側座席を確保しましたが、ここでも大量の外国人観光客が乗車しており、自由席は既に8割ほどの乗車率でした。

(18)函館本線(千歳線室蘭本線直通) 特急「スーパー北斗16号」 函館行き

 14:45札幌→18:31函館(6分遅れ、所要3時間46分)

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7両編成 (1~2+4~5号車指定席、3号車グリーン、6~7号車自由席)

 

  定刻通り出発した列車は、夕暮れ時の北の大地を120km/hで疾走します。

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 途中の空港に近い南千歳駅に到着すると、東京駅並みに大量の乗客が乗り込んで来ました。自由席ホームには列車に入り切らない程の人が列をなし、車内の通路も完全に埋まり、もはやトイレに行くのも困難な状況に‥  乗車率は推定150%まで膨れあがりました。

ちょうど夕方の時間帯で、宿に向かう外国人観光客と年末の帰省客が重なってこの乗車率を生み出したのかも知れません。

 

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パンパンの車内で忍んで「かにめし」を食す

 

 混雑の影響で5分遅れで南千歳駅を出発し、車窓から夕暮れを望みます。

 途中、登別で途中下車して温泉に行こうかと思いましたが、降りるのも困難な混雑で行く気を失ったので、行き先を函館に変更して引き続き乗車することにしました。フリーパスなので、自由に行先を変えられるのは大きなメリットです。

 

洞爺駅までに多くの乗客は下車していき、まだ100%近い混雑ではありましたが車内は落ち着いて来ました。函館には6分遅れで到着です。

 

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函館駅にて

 

  函館は結構な雪でしたが、駅前はイルミネーションと多くの人で賑わっています。

駅弁と飲料を購入し、青函トンネルを抜けて本州に戻るため、再び取り返し列車に乗車します。

 

(19)函館本線 快速はこだてライナー 19:07函館→19:25新函館北斗

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真新しい3両編成 オールロングシート

 

 函館駅新函館北斗駅間は新幹線への乗り継ぎが考慮された「はこだてライナー」という電車が運行されています。20分弱で新函館北斗駅に到着し、いよいよ北海道新幹線に乗車します。オプション特急券の特例で、新函館北斗新青森駅間のみ新幹線に乗車が可能です。

 

(20)北海道新幹線はやぶさ96号」 仙台行き

 19:37新函館北斗→19:38新青森

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10両編成 (全車指定席、9号車グリーン、10号車グランクラス)

 

 夜遅い時間帯で仙台止まりのためか、今度の車内はガラガラでした。

新青森までノンストップなので、他の乗客を気にすることもなく、貸切の先頭1号車で駅弁を食します。

 

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函館駅駅弁「つぶ貝弁当」

 流石は新幹線、発車すると速度は一気に200km/h以上に達し、外の灯りが一瞬で流れていきます。

 

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電光掲示板に「青函トンネルに入りました。」のアナウンス

 

 そして、新幹線は青函トンネルに入り、北海道の思い出に浸りながら本州に戻りました。この旅も第2ステージに入ります‥

 

(21)奥羽本線 普通 青森行き 20:48新青森→20:54青森

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2両編成(電車)

 

 新青森駅で1駅だけ在来線に乗り換え、本日は青森駅前のビジネスホテル「東横イン」に宿泊します。

年末の微妙な時期なのか、ビジネスホテルはどこも空いていて安価に宿泊できました。

 

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吹雪の青森駅

 

 こうして、無事に5日目の旅も終わりました。

天気予報では襲来中の年末寒波がさらに悪化するらしいですが、明日からは東北をひたすら南下していきます。

 

【5日目行程・出費】

網走→札幌→小樽→函館→青森

交通費:0円(切符は事前購入のため)

宿泊費:4,370円

食費:3,283円