鉄道旅行のブログ

鉄道とかで行く孤独なひとり旅

【2018-19年鉄道で日本縦断の旅】3日目(廃線前の夕張線に乗って)

2018-19年の年末年始に行った鉄道日本縦断旅の記録です。

今回は放浪生活に慣れつつある旅行3日目の記録になります。

 

【2018/12/25(火)】3日目

  前日は深夜までPCを見ていましたが、この日は早朝5時過ぎに起床してまだ暗闇の6時前に岩見沢のビジネスホテルを出発。(天候:雪、気温-6℃)

 

 せっかく北海道まで来たので、この日はスキー場に行くのを目的として岩見沢駅から苫小牧方面の列車に乗車します。

列車の旅だと車・バイクと違って自分で運転しないので、移動中に眠くなったら直ぐ爆睡してます(笑)。短い睡眠時間でも余り支障ないのが良いところ。

 

 (8)室蘭本線 普通 糸井行き(始発) 5:57岩見沢→6:44追分

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カラフルな3両編成 ※最後尾は回送車両のため前方2両のみ乗車可能

 

 追分(おいわけ)駅で24分の乗換え待ち、朝の時間帯のため学生と思われる乗客たちが慌しく千歳行き列車に乗り込んでいくのを横目に、ガラガラの夕張行きに乗り換えます。

 

⑨石勝線 普通 夕張行き 7:08追分→8:17夕張

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1両編成 ※左:追分駅にて、右:夕張駅にて撮影

 定刻どおりに夕張駅に到着した列車は、すぐさま反対方向の千歳行きに切り替わって10分もしないうちに去っていきました…

 

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夕張駅(2018年12月25日探訪)

 ここ夕張駅を含むJR石勝線の夕張支線(夕張駅新夕張駅間)は、約3ヵ月後の2019年3月末で廃線になることが確定している路線です。

 

 その昔炭鉱で栄えた夕張の町に通じる鉄道として、1世紀以上活躍してきた夕張線でしたが、こうしてまた一つ貴重なローカル線が失われていくのは残念ですね…廃線になってもまた訪れたい場所です。

 

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マウントレースイスキー場 冷水山(標高702m)の山頂~麓までがコースになっている

 

  さて、3ヵ月後には無くなってしまうここ夕張駅ですが、ホテルを間に挟んで徒歩1分のところにスキー場「マウントレースイ」があり、全国でも貴重なスキー場に直接行ける駅です。この理由で、行くスキー場を選定しました。

 

 8時半に到着しましたが9時オープンなのでチケットを購入してゆっくりと道具の準備をします。温泉も併設されていたため、一日中スキー場リフトに乗れ、帰りに温泉に入れる「温泉パック(5,200円)」なるものを購入。

 

スキーセット(板、ブーツ、ストック)はレンタル(5,700円)で対応しましたが、結構な出費になってしまいました。結果的に十分楽しめたので◎ですが…

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ゴンドラで一気に山頂へ

 

 事前の天気予報だと、今週の平日4日間(12/25~28)の中ではこの日が一番雪質、天候ともに良さげでした。

予報どおり10時頃には天候も回復し、昨晩からの積雪が15cmでゲレンデは非常に良いコンディションで滑ることができました。天気の良い日を選んで行けるのは長旅のメリット。

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冷水山の頂からは、広大な北の台地の絶景が眼下に広がる

 

 北海道という場所柄もあってか、お客さんの半分位は外国人のようです。リフトに乗るとき係員に何回か「OK!GO!」といわれました(笑)。

9時のスタートからマイペースで滑走を楽しみ、18時にレンタル道具を返却するまで約10時間スキー場に滞在しました。スキーの腕前はまだまだですが、下手だからこそ楽しめるところも大きいのです。

 

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日没が早いので16時からはナイター営業。この時期は20時までやっているようです。

 

 スキーを終えた後は併設の「レースイの湯」でスキーの疲労を回復します。スキー場のリフト券とセットで購入すると200円で入浴できるので、こちらはお得かもしれません。

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「レースイの湯」 天然温泉で駅前の立地は貴重かも

 

 19時過ぎに温泉を後にします。ここで宿に入って一休みしたいところではありますが、夕張駅を発車する列車は一日4本のみ、明日の列車の接続を考えると先に進んでおきたい所。これから道東方面へ深夜の大移動を開始します。

再び夕張駅のホームに立ち、19時台の最終列車に乗り込みます。

 

(10)石勝線(夕張支線) 普通 追分行き(最終) 19:28夕張→19:51新夕張

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「日高」仕様の1両編成

 

 列車の乗客は他に2名いましたが、新夕張駅で降りたのは私だけのようです。新夕張にはJRの駅事務室があり、駅員さんから「次の乗換列車までお時間がありますので、どうぞ待合室でお待ちください。」と親切なアナウンスが入りました。

 乗換待ちは約55分、誰もいない駅で明日以降の旅行の計画を立てながら待機します。

 

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新夕張駅にて 外は満月の月明かりが照らす

 

 そして列車が到着しました。今回初の特急列車になります。

JR石勝線の新夕張駅~新得駅間は現在普通列車が運行していないため、特例としてこの区間のみの乗車に限り、特急券不要で乗車ができるお得?な区間なのです。

 

 ちなみにこの区間(新夕張新得)は距離が約90kmあるのですが、大半が深い森の中を走行します。途中駅は次々に廃止されて現在では「占冠(しむかっぷ)」と「トマム」の2駅しか存在しない秘境区間になっています。

 

(11)石勝線 特急「スーパーおおぞら11号」釧路行き 20:48(3分遅れ)→21:48新得

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8両編成 1~3+5号車指定席、4号車グリーン、6~8号車自由席

 

 約1時間の快適な特急の旅でした。新得駅では10分後の普通列車にスムーズな乗換えです。線路は新得駅の手前で石勝線→根室本線に合流します。

 

根室本線 普通 池田行き 21:58新得→23:02柏林台

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2両編成 先頭車両は「北海道の恵み」ラッピング

 

 旅慣れてくると1時間の乗車時間が短く感じます。深夜帯でしたが途中駅で数名の乗り降りがありました。

 

 23時過ぎに帯広の1つ手前の柏林台駅で下車。(天候:晴、気温:-8℃)

今日はスキー場でだいぶ散財したので安いネットカフェに泊まりました。明日はさらに東へ向かいます…

 

【2日目行程・出費】

岩見沢→追分→夕張→新夕張→帯広
交通費:0円(北海道&東日本パス利用)
宿泊費:1,550円
食費:476円                                 スキー関連:10,900円                             (リフト券5,000+レンタル用品5,700+コインロッカー代200)            温泉:200円