鉄道旅行のブログ

鉄道とかで行く孤独なひとり旅

【2018~19年鉄道で日本縦断の旅】4~5日目(北海道周遊)

2018-19年の年末年始に行った鉄道日本縦断旅の記録です。

今回は北海道滞在中の旅行4~5日目の記録になります。

 

【2018/12/26(水)】4日目

  ネットカフェの個室での爆睡から7時過ぎに起床して旅行4日目がスタート。滞在時間が8時間を超えると料金が上がるシステムなので、無料の野菜ジュースで喉を潤し、そそくさと出発します。

しかし次の列車まで暫く時間があるので、マ◯ドナルドで朝マックとナゲットを注文。小1時間ほど店内に居座り、昨日降車した柏林台駅に向かいます。

(天候:快晴、気温-8℃)

 

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左:マ○クナルドでの朝食、右:帯広駅

(13)根室本線 普通 2両 帯広行き 8:57 柏林台→9:02帯広

 

 帯広駅では約1時間半の乗り継ぎ待ちがあるため、一旦改札を出て駅前を徘徊します。帯広といえば「豚丼」が名物で、駅周辺には豚丼店が軒を連ねているのですが、朝早いためオープンしている店は無し。残念!

 

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豚丼は駅弁を購入。コンビニで北海道の王道?乳酸菌飲料ソフトカツゲン」も購入。


 さらに東の釧路方面に向かうべく帯広駅のホームに上がると、先ほど柏林台から乗ってきた列車が、行先だけ釧路行きに変身して同じホームに停まっていました。

もしかして降りなくてもいけたのか…とも思いつつ、同じ列車に2回目の乗車。座席は何となく違う所に座りました。

⑬(2回目)根室本線 普通 釧路行き 10:29帯広→13:16釧路(所要2時間47分)

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北海道スタンダードな2両編成

 天気も良いので十勝平野雄大な自然を車窓から眺めることができました。

 

 冬の北海道の気候は旭川や札幌など日本海側に近い都市では毎日のように雪が降る豪雪地帯であるのに対して、帯広や釧路などのいわゆる「道東」と言われる地区では比較的晴れの日が多いのですが、気温がとにかく低いです。(冬の最低気温は-10~-15℃くらい。-25℃以上に達する日も。)

そのため、たまに降った雪がいつまでも路肩や裏路地に残り、路面状況は大通りは凍結していなくても歩道はツルッツルといった感じでした。何回か滑って転倒未遂に…

 

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途中、厚内駅で列車交換のため15分の停車がありました。
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左:釧路に近づくと車窓は草原に、右:釧路駅

 

 列車は定刻通り道東最大のターミナル駅である釧路駅に到着しました。釧路では58分の乗換待ちを利用して、近くの市場で昼食を取りたいと思います。ここで北海道に来て初めて外気温がプラスになりました。(天候:快晴、気温:2℃)

 

 駅から徒歩3分程のところに釧路の台所である「和商市場」があります。

ここではご飯を単品で買ってきて、その後自分の好きな具材を買ってご飯にのせて食べるという「勝手丼」なるものが名物らしいのですが、そこそこ混雑していたので市場内「市場亭」さんでサーモン丼(860円)を頂きます。旨し。

 

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勝手丼で有名な「釧路和商市場」
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「サーモン丼」 蟹で出汁をとった味噌汁付きでした。


 腹も満たされたところで、今度は進路を北に変えて網走行きの列車に乗るため再び釧路駅に戻ります。発車する15分前に列車に乗ったのですが、既にに結構な座席が埋まっていたので後部デッキに息を潜めることに…

 

根室本線(釧網本線直通) 普通 網走行き 14:14釧路→17:17網走(所要3時間3分)

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1両編成 乗車率は高く釧路で殆どの座席は埋まっていた

 

 ここ釧網本線(せんもうほんせん)は東釧路~網走駅間166kmの路線で、道東を南北に貫く路線です。

釧路湿原から川湯温泉、そして急勾配 、急曲線、多雪区間である野上峠を越えてオホーツク海へと抜ける非常に風光明媚な路線で、一度乗ってみたかった路線の一つでもあります。

 

 網走まで各駅に停車(臨時駅である原生花園駅を除く)しますが、途中駅は全て数十秒~1分程度しか停車せず、途中列車を降りて写真撮影する機会はありませんでした。

 

車窓から撮影した写真を以下に垂れ流します。

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線路は雄大釧路湿原の中を貫きます。
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茅沼駅では軒先で羽を休めるタンチョウを確認しました。

 

 釧路湿原を抜けた先の標茶駅で多くの乗客が下車したため、ポジションを後部デッキから窓側クロスシートに移動します。

 

 美しい夕日を目に焼き付けましたが、時刻はまだ15時過ぎです。この時期の日没は東京で16時半、九州で17時半といったところでしょうか。早すぎる日没に北に来たことを実感させられます…

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北の大地に沈む夕日 (撮影時刻:15時10分)

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野上峠に向けて、原付並みの速度でゆっくりと列車は登ります。

 

 野上峠を越えてオホーツク海に出た時にはもう真っ暗でしたが、この列車も定刻通りに網走駅に無事到着しました。乗客は結構入れ替わりがあり、釧路から網走駅まで乗り通したのは恐らく私一人のようです。

 

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網走駅では列車が仲良く3列に並んでいました。

 

 今日の旅はここ網走まで。明日の移動のため、駅の券売機で「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」という特急券(6,000円)を購入します。

 

 この「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」は有効期間内の「北海道&東日本パス」と組み合わせて使用することで、1日だけ北海道内の特急列車と北海道新幹線(新函館北斗新青森間)の自由席・立席を利用できるという、今の私にとっては結構ありがたい券なのです。これをフルに活用して、明日は青森まで大移動したいと思います。

 

 本日は網走駅から徒歩10分程、網走川沿いのビジネスホテル「ドーミーイン網走」に宿泊します。料金は5,000円以下でしたが、部屋も新しく天然温泉付きで快適に過ごしたところで、4日目は終了です。

 

【4日目行程・出費】

柏林台→帯広→釧路→網走
交通費:17,850円(北海道&東日本パス北海道線特急オプション券+この先の旅行で使用する「青春18きっぷ」も購入しました。)
宿泊費:4,761円
食費:3,071円

 

 【2018/12/27(木)】5日目

 本日で第1ステージである北海道は最終日になります。

前日に購入した「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」を活用して札幌方面へ向かうため始発の特急列車に乗車するべく、暗闇の早朝5時40分にホテルを後にします。

 

 発車5分前に網走駅でオプション券にスタンプを押してもらい改札を通過。特急の自由席は後方2両であったため、最後尾付近に着席しました。

 

(15)石北本線 特急「オホーツク2号」 札幌行き

 5:56網走→11:31札幌(遅れ13分)

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4両編成 1号車+3号車前方部指定席、2号車グリーン、3号車後方部~4号車自由席

 

 この特急、網走~札幌の所要時間は約5時間半。新幹線であれば東京~博多に相当する長い乗車時間です。

 

列車は1時間少々で途中の遠軽駅に到着。遠軽駅は全国でも珍しいスイッチバック式の駅です。遠軽駅を境に列車の進行方向が変わるため、どの列車も必ず数分程度の停車時間を要します。

かつて「名寄本線」という路線が北方向、紋別方面に線路が伸びていたのですが、1989年に廃止となり石北本線のみが残ったため、スイッチバックだけの駅となった歴史があります。

 

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遠軽駅付近にて 昔は遠軽の先、紋別方面にも線路が続いていました…

 

 遠軽駅手前で車掌さんが全ての座席を手動で反転していました。これで私のポジションも最後尾→再前列に変わります。

石北本線では、北見~上川間の大半が急勾配・急カーブが続く深い森の中を走行するため列車の速度を上げられず、特急ではありますが距離にして約240kmの網走~旭川間の通過に4時間弱を要しています。

 

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北の車窓から

 

 若干遅れましたが、札幌まで予定通り約5時間半のロングランでした。

旭川から先ではそれなりに乗客が乗ってきましたが、それでも車内は空いていて、車窓を眺めながらゆったりと快適な移動が楽しめました。

 

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年末年始にさしかかり混雑する札幌駅

 

 ちょうど昼の時間になってので、札幌ではラーメンを食したいと思います。

駅から徒歩5分ほどにある人気店「一粒庵」さんに行きました。列車の遅れが影響して12時前になってしまったため、20分ほど待ちましたが濃厚なラーメンで旨しでした。

 

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「元気の出るみそラーメン」(900円)

 

 食後は名物駅弁「かにめし」を求めて、小樽まで足を延ばします。

 

(16)函館本線 快速「エアポート121号」小樽行き 12:43札幌→13:15小樽

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6両編成(4号車のみ指定席)の「電車」です。

 

 電車は観光客中心で混雑していましたが、定刻通りに小樽に到着。折り返し乗車予定の電車まで45分程の滞在時間があるので、有名な「小樽運河」に行ってみます。

この日は寒波が襲来中で、13時台でも外気温はマイナス6℃でしたが大勢の観光客(殆ど外国人)が集まっていました。

 

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外国人観光客がひしめく小樽運河

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小樽倉庫内にびっ○りドンキーがインしていました(笑)

 

 時間も無くなってきたので、直ぐに小樽駅に引き返しました。駅のキオスクで目的の「かにめし」購入を果たし、再び快速エアポート号に乗り込みます。

 

(17)函館本線 快速「エアポート144号」新千歳空港行き 14:00小樽→14:32札幌

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6両編成(4号車のみ指定席) 日中は観光客中心でそろそろ混雑していました。
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左:荒波の日本海 右:JR札幌運転所車庫


 帰りの「快速エアポート」も観光客で結構混雑していたので、混雑時はだいたい私の定位置である安心のトイレ前デッキで冬の日本海を見ながら身を潜め、再び札幌駅で下車します。

 

 札幌駅では函館方面の特急列車に乗り換えるため、慌しくホームを移動します。ギリギリ窓側座席を確保しましたが、ここでも大量の外国人観光客が乗車しており、自由席は既に8割ほどの乗車率でした。

(18)函館本線(千歳線室蘭本線直通) 特急「スーパー北斗16号」 函館行き

 14:45札幌→18:31函館(6分遅れ、所要3時間46分)

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7両編成 (1~2+4~5号車指定席、3号車グリーン、6~7号車自由席)

 

  定刻通り出発した列車は、夕暮れ時の北の大地を120km/hで疾走します。

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 途中の空港に近い南千歳駅に到着すると、東京駅並みに大量の乗客が乗り込んで来ました。自由席ホームには列車に入り切らない程の人が列をなし、車内の通路も完全に埋まり、もはやトイレに行くのも困難な状況に‥  乗車率は推定150%まで膨れあがりました。

ちょうど夕方の時間帯で、宿に向かう外国人観光客と年末の帰省客が重なってこの乗車率を生み出したのかも知れません。

 

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パンパンの車内で忍んで「かにめし」を食す

 

 混雑の影響で5分遅れで南千歳駅を出発し、車窓から夕暮れを望みます。

 途中、登別で途中下車して温泉に行こうかと思いましたが、降りるのも困難な混雑で行く気を失ったので、行き先を函館に変更して引き続き乗車することにしました。フリーパスなので、自由に行先を変えられるのは大きなメリットです。

 

洞爺駅までに多くの乗客は下車していき、まだ100%近い混雑ではありましたが車内は落ち着いて来ました。函館には6分遅れで到着です。

 

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函館駅にて

 

  函館は結構な雪でしたが、駅前はイルミネーションと多くの人で賑わっています。

駅弁と飲料を購入し、青函トンネルを抜けて本州に戻るため、再び取り返し列車に乗車します。

 

(19)函館本線 快速はこだてライナー 19:07函館→19:25新函館北斗

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真新しい3両編成 オールロングシート

 

 函館駅新函館北斗駅間は新幹線への乗り継ぎが考慮された「はこだてライナー」という電車が運行されています。20分弱で新函館北斗駅に到着し、いよいよ北海道新幹線に乗車します。オプション特急券の特例で、新函館北斗新青森駅間のみ新幹線に乗車が可能です。

 

(20)北海道新幹線はやぶさ96号」 仙台行き

 19:37新函館北斗→19:38新青森

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10両編成 (全車指定席、9号車グリーン、10号車グランクラス)

 

 夜遅い時間帯で仙台止まりのためか、今度の車内はガラガラでした。

新青森までノンストップなので、他の乗客を気にすることもなく、貸切の先頭1号車で駅弁を食します。

 

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函館駅駅弁「つぶ貝弁当」

 流石は新幹線、発車すると速度は一気に200km/h以上に達し、外の灯りが一瞬で流れていきます。

 

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電光掲示板に「青函トンネルに入りました。」のアナウンス

 

 そして、新幹線は青函トンネルに入り、北海道の思い出に浸りながら本州に戻りました。この旅も第2ステージに入ります‥

 

(21)奥羽本線 普通 青森行き 20:48新青森→20:54青森

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2両編成(電車)

 

 新青森駅で1駅だけ在来線に乗り換え、本日は青森駅前のビジネスホテル「東横イン」に宿泊します。

年末の微妙な時期なのか、ビジネスホテルはどこも空いていて安価に宿泊できました。

 

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吹雪の青森駅

 

 こうして、無事に5日目の旅も終わりました。

天気予報では襲来中の年末寒波がさらに悪化するらしいですが、明日からは東北をひたすら南下していきます。

 

【5日目行程・出費】

網走→札幌→小樽→函館→青森

交通費:0円(切符は事前購入のため)

宿泊費:4,370円

食費:3,283円

 

【2018-19年鉄道で日本縦断の旅】3日目(廃線前の夕張線に乗って)

2018-19年の年末年始に行った鉄道日本縦断旅の記録です。

今回は放浪生活に慣れつつある旅行3日目の記録になります。

 

【2018/12/25(火)】3日目

  前日は深夜までPCを見ていましたが、この日は早朝5時過ぎに起床してまだ暗闇の6時前に岩見沢のビジネスホテルを出発。(天候:雪、気温-6℃)

 

 せっかく北海道まで来たので、この日はスキー場に行くのを目的として岩見沢駅から苫小牧方面の列車に乗車します。

列車の旅だと車・バイクと違って自分で運転しないので、移動中に眠くなったら直ぐ爆睡してます(笑)。短い睡眠時間でも余り支障ないのが良いところ。

 

 (8)室蘭本線 普通 糸井行き(始発) 5:57岩見沢→6:44追分

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カラフルな3両編成 ※最後尾は回送車両のため前方2両のみ乗車可能

 

 追分(おいわけ)駅で24分の乗換え待ち、朝の時間帯のため学生と思われる乗客たちが慌しく千歳行き列車に乗り込んでいくのを横目に、ガラガラの夕張行きに乗り換えます。

 

⑨石勝線 普通 夕張行き 7:08追分→8:17夕張

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1両編成 ※左:追分駅にて、右:夕張駅にて撮影

 定刻どおりに夕張駅に到着した列車は、すぐさま反対方向の千歳行きに切り替わって10分もしないうちに去っていきました…

 

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夕張駅(2018年12月25日探訪)

 ここ夕張駅を含むJR石勝線の夕張支線(夕張駅新夕張駅間)は、約3ヵ月後の2019年3月末で廃線になることが確定している路線です。

 

 その昔炭鉱で栄えた夕張の町に通じる鉄道として、1世紀以上活躍してきた夕張線でしたが、こうしてまた一つ貴重なローカル線が失われていくのは残念ですね…廃線になってもまた訪れたい場所です。

 

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マウントレースイスキー場 冷水山(標高702m)の山頂~麓までがコースになっている

 

  さて、3ヵ月後には無くなってしまうここ夕張駅ですが、ホテルを間に挟んで徒歩1分のところにスキー場「マウントレースイ」があり、全国でも貴重なスキー場に直接行ける駅です。この理由で、行くスキー場を選定しました。

 

 8時半に到着しましたが9時オープンなのでチケットを購入してゆっくりと道具の準備をします。温泉も併設されていたため、一日中スキー場リフトに乗れ、帰りに温泉に入れる「温泉パック(5,200円)」なるものを購入。

 

スキーセット(板、ブーツ、ストック)はレンタル(5,700円)で対応しましたが、結構な出費になってしまいました。結果的に十分楽しめたので◎ですが…

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ゴンドラで一気に山頂へ

 

 事前の天気予報だと、今週の平日4日間(12/25~28)の中ではこの日が一番雪質、天候ともに良さげでした。

予報どおり10時頃には天候も回復し、昨晩からの積雪が15cmでゲレンデは非常に良いコンディションで滑ることができました。天気の良い日を選んで行けるのは長旅のメリット。

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冷水山の頂からは、広大な北の台地の絶景が眼下に広がる

 

 北海道という場所柄もあってか、お客さんの半分位は外国人のようです。リフトに乗るとき係員に何回か「OK!GO!」といわれました(笑)。

9時のスタートからマイペースで滑走を楽しみ、18時にレンタル道具を返却するまで約10時間スキー場に滞在しました。スキーの腕前はまだまだですが、下手だからこそ楽しめるところも大きいのです。

 

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日没が早いので16時からはナイター営業。この時期は20時までやっているようです。

 

 スキーを終えた後は併設の「レースイの湯」でスキーの疲労を回復します。スキー場のリフト券とセットで購入すると200円で入浴できるので、こちらはお得かもしれません。

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「レースイの湯」 天然温泉で駅前の立地は貴重かも

 

 19時過ぎに温泉を後にします。ここで宿に入って一休みしたいところではありますが、夕張駅を発車する列車は一日4本のみ、明日の列車の接続を考えると先に進んでおきたい所。これから道東方面へ深夜の大移動を開始します。

再び夕張駅のホームに立ち、19時台の最終列車に乗り込みます。

 

(10)石勝線(夕張支線) 普通 追分行き(最終) 19:28夕張→19:51新夕張

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「日高」仕様の1両編成

 

 列車の乗客は他に2名いましたが、新夕張駅で降りたのは私だけのようです。新夕張にはJRの駅事務室があり、駅員さんから「次の乗換列車までお時間がありますので、どうぞ待合室でお待ちください。」と親切なアナウンスが入りました。

 乗換待ちは約55分、誰もいない駅で明日以降の旅行の計画を立てながら待機します。

 

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新夕張駅にて 外は満月の月明かりが照らす

 

 そして列車が到着しました。今回初の特急列車になります。

JR石勝線の新夕張駅~新得駅間は現在普通列車が運行していないため、特例としてこの区間のみの乗車に限り、特急券不要で乗車ができるお得?な区間なのです。

 

 ちなみにこの区間(新夕張新得)は距離が約90kmあるのですが、大半が深い森の中を走行します。途中駅は次々に廃止されて現在では「占冠(しむかっぷ)」と「トマム」の2駅しか存在しない秘境区間になっています。

 

(11)石勝線 特急「スーパーおおぞら11号」釧路行き 20:48(3分遅れ)→21:48新得

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8両編成 1~3+5号車指定席、4号車グリーン、6~8号車自由席

 

 約1時間の快適な特急の旅でした。新得駅では10分後の普通列車にスムーズな乗換えです。線路は新得駅の手前で石勝線→根室本線に合流します。

 

根室本線 普通 池田行き 21:58新得→23:02柏林台

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2両編成 先頭車両は「北海道の恵み」ラッピング

 

 旅慣れてくると1時間の乗車時間が短く感じます。深夜帯でしたが途中駅で数名の乗り降りがありました。

 

 23時過ぎに帯広の1つ手前の柏林台駅で下車。(天候:晴、気温:-8℃)

今日はスキー場でだいぶ散財したので安いネットカフェに泊まりました。明日はさらに東へ向かいます…

 

【2日目行程・出費】

岩見沢→追分→夕張→新夕張→帯広
交通費:0円(北海道&東日本パス利用)
宿泊費:1,550円
食費:476円                                 スキー関連:10,900円                             (リフト券5,000+レンタル用品5,700+コインロッカー代200)            温泉:200円

 

【2018-19年鉄道で日本縦断の旅】-1~2日目(北の大地へ)

2018-19年の年末年始に行った鉄道日本縦断旅の記録です。
今回は旅行1~2日目の記録を記します。

【2018年12月23日(日)/1日目】
 いよいよ北海道から九州までの壮大な鉄道の旅が始まります。
旅の初日は鉄道、飛行機、バスを乗り継いで、旅のスタート地点と決めた日本最北端の駅である北海道の稚内駅を目指します。

朝は通常通り7~8時頃に起床し、前日に準備した荷物をリュックに詰め込みます。
2週間以上家を空ける予定なので、掃除や養生を済ませ、11時過ぎに自宅を出発します。
(天候:曇り、気温:11℃)

この旅最初の電車は、日常的に使っているJR中央線からスタート。
都心で総武線に乗り換えて2時間ほどで成田空港を目指します。

(1)中央線 中央特快東京行き 八王子→御茶ノ水
(2)中央・総武線 津田沼行き 御茶ノ水錦糸町
(3)総武線快速 快速成田空港行き 錦糸町→成田空港第2ビル 

14:15 成田空港第2ビル駅到着 (雨 10℃)
駅から遠~~いLCC専用の第3ターミナルへ向かうため、15分ほど歩きます。

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 第3ターミナルに到着して案内板を見ると、早速悲報が。15時55分成田発新千歳行きのLCC(ジェットスター)を予約していたのですが、これが機材到着遅れで1時間遅延見込みとのこと。

時間が余ったので飯を食っていると、さらに1時間遅れるとアナウンスがありました。2時間後に機内に乗り込むと、今度は空港に濃霧が発生しさらに30分遅れ(笑)。合計2時間半遅延したものの、18時半頃に無事に離陸し何とか北の大地へ向かうことができました。
(次に乗り継ぐ夜行バスが23時札幌出発とかなり余裕があったのが幸い…)

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出発するころには既に暗闇

20:00 新千歳空港到着 (曇 0℃)
遅くなったことで飲食店が空いていたので、スープカレーを注文。
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腹も満たされたところで、再び鉄道を使って新千歳空港駅から札幌駅へ移動します。
(4)千歳線 20:45 新千歳空港駅→21:25 札幌駅

 当然もう真っ暗でしたが、列車の車窓からは降り積もった大量の雪が確認できました。
冬季の北海道に来るのは初めてだったので、北海道では毎年のことで当たり前なのでしょうが、これだけの大雪の中でも普通に人が活動し、車、鉄道も平常通りに動いているというのがとても新鮮に感じました。
今年の1月に東京でも大雪がありましたが、そのときは完全に街が死んでいたので…

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札幌駅前

これからの長旅でスマホwi-fiの充電が消耗されるのが目に見えているので、22時の閉店ギリギリでしたが何とか札幌駅近くの家電量販店でモバイルバッテリーを購入しました。

予約した稚内行きの夜行バスが札幌駅から徒歩15分ほどの「大通バスセンター」から出発するため、雪がちらつく中、札幌の観光スポットが集中する中心部をとぼとぼ歩きます。

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テレビ塔

 22時過ぎには大通バスセンターに到着し、北海道の定番コンビニ「セイコーマート」が併設されていたので、ここでご当地ドリンク「ガラナ」を購入。

定刻10分前に今回乗車するバス「わっかない号」(宗谷バス㈱と北都交通㈱の共同運行)が2台体制でやって来ました。
座席は自由席で、早めに待っていたので最後尾に着席。2台体制だったからか、車内は乗車率7割ほどで3列シートの真ん中の座席がほぼ空いている状況でした。

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車内

夜行バスは東京~大阪間で何度も利用していますが、いつも4列シートの満員状態でしたので、それに比べるとまるで御殿のようでとても快適でした。暖房が効きすぎて尻が暑かったが…

 飛行機は大遅延でしたが、バスは定刻の23時に札幌を出発し、無事に北に向かっていきました。
ところでこのバス、てっきり高速バスだと思っていて途中まで高速道路を使うのだろうと思っていましたが、いつまでたっても路面状況が悪くて車内の振動が激しかったのでGPSで現在地を確認してみたら、一般道を爆走中でした。

確認できた大体の走行ルートは国道275号→233号→留萌経由で232号(オロロンライン)を北上し、幌延から40号に入るルートでした。
冬季の深夜で交通量も恐らく皆無でしょうから、高速道路を使うメリットが無いのかも知れません。

【1日目行程・出費】
自宅→成田空港→新千歳空港→札幌→バス泊
交通費:10,850(北海道&東日本パス)+8,570(飛行機)+6,200(バス)=25,620円
宿泊費:0円(夜行バス泊)
食費:2,475円


【2018年12月24日(月・祝)/2日目】
 前日23時に札幌を出発した夜行バスは、定刻の6時より若干早く到着した模様。
終点の「稚内港フェリーターミナル」でバスを降り、旅の2日目が始まりました。

5:45 稚内港フェリーターミナル到着 (曇・-5℃)
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外は冷え切っていましたが、マイナス2桁とかで無くて良かったです。とりあえず歩いて温まることに。
最初に乗車する列車は10時過ぎの出発のため、4時間ほどの待ち時間で駅周辺を徘徊してみます。

フェリーターミナルから稚内駅までは徒歩5~7分程度、駅から少し北側に向かって歩いたところに「北防波堤ドーム」という目立つ建造物があります。1936年完成の古い防波堤で、昔、樺太に向かう船の発着場の目の前だったこの場所に駅舎があり、鉄道に波が掛かるのを防ぐ目的で作られたそうです。

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北防波堤ドーム
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道路看板は日本語・英語・ロシア語の3ヶ国語表記

 
 そこそこの冷え込みでしたが、普通に犬の散歩をしてる地元民を結構見かけました。
この後は市街地の西側にある「稚内公園」という高台にある公園に行こうと思いましたが、公園に行く道が冬季閉鎖でした。他に道があるのかも知れませんが、断念して稚内駅に向かいます。

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稚内駅と日本最北端の線路
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記念碑

結局8時前には稚内駅に着いてしまい、昨日に引き続き約2時間半の待ちぼうけ。
旅の計画を立てて時間を潰します。

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「最北端の線路」の看板
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稚内駅時刻表 普通列車は1日僅か4本

9時過ぎに売店とカフェがオープンしたので軽食。サラダが中々の美味でした。 
売店で今回1食目の駅弁「最北帆立駅弁」(1,050円)に購入。

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ミネストローネセット 550円と少々お高め
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稚内駅 駅弁


 そして、ようやく本日最初の列車が1番ホームのみの稚内駅に入線し、駅弁片手に列車に乗り込みます。

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堂々の1両編成(トイレ付) 真ん中にクロスシート、その両端にロングシート
(5)宗谷本線 普通 名寄行き 10:27稚内→14:23名寄(所要3時間56分)
天候:曇、気温:-6℃

発車して10分もすると稚内の市街地を抜け、その後は北の大地らしい延々と何もない雪原が広がる車窓が続きます。
幌延駅を過ぎると列車は内陸に入り、道内有数の豪雪地帯を通過します。
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音威子府(おといねっぷ)駅 積雪量は稚内の数倍といったところ

途中で曇→晴→吹雪→晴と目まぐるしく変わる天候の中、列車は定刻通り名寄(なよろ)駅に到着。
10分後に出発する列車に乗り換えます。

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名寄駅で「快速なよろ」に乗り換え

(6)宗谷本線 快速なよろ8号 旭川行き 14:33名寄→15:55旭川(所要82分)
快速なよろも1両編成で、旭川に近づくにつれて乗車率が上昇しました。最後は100パーセント近い乗車になりつつも、定刻どおり旭川駅に到着。

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ターミナル駅 旭川駅で乗り換え
旭川では乗り換え時間17分、この間に向かいのホームにあるキオスクで2食目の駅弁「旭川しょうゆ豚丼」を購入。

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旭川駅 駅弁とご当地ドリンク「ソフトカツゲン
まだ16時なのにさすがは北海道、既にかなり薄暗くなっている中2度目の乗換えを行います。

(7)函館本線 普通 岩見沢行き 16:12旭川→17:54岩見沢

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全席クロスシートの3両編成

函館本線に入ると列車の本数も多くなり、線路も複線になりました。こちらも定刻どおり岩見沢駅に到着し、本日は岩見沢のビジネスホテルで1泊します。(天候:雪、気温-4℃)

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岩見沢駅 現在ICカード利用可能な駅では最東端

今日は12月24日、メリークリスマス。
北海道まで来てクリスマスを独りで過ごす通称「クリぼっち」となったが、これにめげず明日以降の旅も楽しむため、深夜まで計画を練っているのでした…(つづく)

【2日目行程・出費】
バス泊→稚内→名寄→旭川岩見沢
交通費:0円(北海道&東日本パス利用)
宿泊費:5,940円
食費:2,933円

【2018-19年鉄道で日本縦断の旅】-準備~出発

鉄道好きのゆしきと申します。

 この年末年始を利用して、北海道~九州まで鉄道で日本縦断の旅を計画したので、その記録を書きたいと思います。

 

細かなこと(旅行ルートや立ち寄り地など)は基本的に現地で考えようと思っていますが、以下のルールで旅行する予定です。

  1. 北海道の稚内駅から鹿児島県の西大山駅まで鉄道で移動する。
  2. 旅費を抑えるため、特急や新幹線はなるべく利用しない。(JRのお得なかっぷ「北海道&東日本パス」と「青春18きっぷ」を各1枚使用予定)
  3. 公共交通機関のみを使用し、レンタカー、タクシーは×
  4. 駅弁を堪能する。

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計画ルート(ざっくり)

 とりあえず北海道、本州、四国、九州を全て通るようにしました。

日程は2018年12月23日~2019年1月6日、約2週間で制覇する予定です。

 

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全荷物 容量21Lのバックパックに詰め込みました。

< 持ち物の概要>

1.フリース、手袋などの防寒用品

2.着替え類 2~3日分(2日おきに宿で洗濯して対応)

3.衣類圧縮袋、収納袋

4.パソコンと周辺機器

5.スマホ&wi-fiルーターと充電器

6.カメラ関係

7.常備薬、使い捨てカイロ

9.乗車券類(予約した初日の飛行機とバスチケット、事前に購入した北海道&東日本パス)

10.その他小物(ポケットティッシュ、折り畳み傘など)

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今回活用する北海道&東日本パス(10,850円で7日間JRの普通・快速列車が乗り放題)
乗車券のほかにご利用案内2枚とアンケートが発券されました。

 初日は鉄道、飛行機、高速バスを乗り継いで成田空港→新千歳空港、札幌を経由し、旅のスタート地点である稚内に向かいます。

移動時間は約18時間の長旅ですが、恐らく一番安いと思われる手段で、翌日の早朝に稚内到着予定です。

 

(補足) 北海道&東日本パスを駆使して、東京→八戸(フェリー)苫小牧→稚内という強行も検討したが、日程の都合で断念。機会があれば北海道弾丸旅もやってみたいところ。

 では、これから行ってきます…(1日目に続く)